「ええっと・・・3月4日です」
「馬鹿!曜日だよ!」
「げ、月曜日です」
「大家さん!ここは!ゴミの日はいつですか?!燃えるゴミの日!」
「月・木ですけど、何か?」
「そうか、そうだよな・・・部屋の中のゴミを捨てたのは、やっぱり国定だ・・・国定徹に間違いない…」
「萩原さん、なんですかそれ?だから、僕らがさっきそう話してたじゃないですか?ねえ、大家さん」
「ええ、そうですよ」と大家も、新島に同意した。
「新島、よく考えろ。なんで、ここに、血のついたコートがあったんだ」
「なんでって、それは国定が持ち帰ったからでしょ?」
「なんのために持ち帰った?」
「なんのためって?それは後で捨てるため・・・」
「そうだろ?後で捨てるためにわざわざ持って帰っておいて、なぜゴミ袋に入った血のついたコートだけ捨ててない?」
「・・・それは・・・ベランダに置いといて、忘れたとか?」
「忘れるか?血のついたコート、忘れるか?」
「まあ、忘れないでしょうね」
「そうだよ、そういうことだよ・・・新島、0からやり直しだ、聞き込み行くぞ」
「あ、はい」
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